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ぜんこう

学校生活の様子 2021年度
company

2022年3月18日(金)
ありがとう さようなら ~卒業式~

 今年度の式場は図書室。5・6年教室からの廊下には祝電やお祝いメッセージが掲示され、青や黄、紫、オレンジ色のパンジーのプランターで“花道”がつくられ、式場は、花飾りや輪っか飾り、お祝いの言葉など、あたたかい雰囲気に包まれていました。入り口には、在校生から卒業生に贈られた二つ折りの色紙と、6年生の卒業記念作品がそれぞれ二つずつ並べられ、こちらも見る人の目を引き付けていました。

 式が始まる前から、誰もが二人の旅立ちを祝う卒業式の大切さを感じており、そのための緊張感を互いに伝え合っているように感じました。

 卒業証書を受け取る二人の姿に、改めて立派に成長したことを実感させられました。
 式辞は、この一年間を「優しさと明るさ」と「自分もほかの人も大事にする考え」、「健康な心と体」を持って過ごした二人にとって、中学校生活は素晴らしいものになります、というものでした。見つめ返してくれる二人の目からは、未来にしっかりと希望を抱いていることが伝わってきました。

 在校生のお別れの言葉には、優しさや親切、楽しかったことへの感謝と、リーダーとして頑張った姿や優れた行動に対する憧れが語られました。卒業生の2人に、自分の言葉に気持ちを込めてしっかりと届けていました。この日のために連日、練習を重ねてきたその声と表情から、見ている者にとっても胸にジーンとくるものがありました。

 卒業生は、6年間の思い出と感謝、そして将来への夢を語りました。
 「学校の中心となって活動した子ども会や縦割り班そうじ。協力して責任を果たすことの大切さを学びました。」「そして、毎日の授業。学習することの喜びと大切さを知りました。」「転びながら、泣きながら、失敗しながら歩いてきたこの6年間。」「いいことも悪いことも今の自分につながり、自分を成長させてくれました。」…。二人の姿や風景と重なって、どれも感動する言葉でした。新たな旅立ちを祝福する気持ちと同時に、別れをもう少し先に延ばしたいような寂しさもこみ上げてきました。
 
 

 二人の卒業生には、是非とも健やかな中学校生活を送ってほしいと思います。そして、在校生には、二人の優しさと明るさをしっかりと受け継いでいってほしいと願っています。

2022年3月10日(木)
これはなにかな? ○かな?☓かな? ~6年生を送る会~

 3~5年生の頑張りで会場の音楽室はきれいな色紙チェーンと黒板とホワイトボードのかわいい絵で飾り付けがされていました。
 6年生2人の入場でスタートしました。司会者の進行もしっかりと練習されていて、スライドを上手く使った会の運営はとてもテンポのいいも℘のでした。
 

☆☆☆ 箱の中身はなんでしょう ☆☆☆
 箱の両側にあるあなから手を入れて、手触りでないかを言い当てます。さすがに高学年は制限時間内に正解を見つけていました。低学年にとっては、箱のサイズがちょっと大きめのため両手で触れるのが難しくて苦戦していました。
 メインの6年生には模型の虫が用意されていて、怖がって振り払ってしまう場面があり、会場がみんなの笑いで包まれました。
 

☆☆☆ ○☓クイズ ☆☆☆
 先生たちにちなんだ、好きな食べ物や伸長、1日にYouTubeを観る時間などについて、そして6年生の2人に関することがらについて、出題者の言っていることが正しいか否か判断します。低学年は上級生の動きを見て○の側に動いたり☓の側に引き返したりするものかと思っていましたが、意外と自分で判断していて微笑ましい姿でした。また、子どもたちの先生たちに対する監察の様子が伺えるのも楽しさの一つでした。
 

 在校生で作ったプレゼントの色紙、1・2年生から手渡された色紙にその場で見入ってしまう6年生の2人。グッと感じるものがあったことと思います。
  
 そして、代表の5年生の子が6年生の2人に贈ったあたたかい言葉。この1年間をともに同じクラスで仲良く楽しく過ごしてきたことが伝わってきました。
 

 今日の6年生を送る会は、運営を担った3~5年生の成長が感じられる会でもありました。てきぱきと行動し言葉を発せられるのは普段の授業の発表活動や伝え合いの中で身についたものだと思いました。1・2年生はこれをお手本として引き継いでいってくれることと思います。
 子どもたちには、もうすぐお別れだなあという思いがあって、楽しさとともに寂しさも感じているようでした。
 
 

2022年3月7日(月)
楽しい思い出 ~5・6年生の卒業遠足~

 熊野市のバスを用意していただいて、卒業遠足に出かけました。当初は紀宝町の「ウミガメ公園」が行き先の一つでしたが、新型コロナウイルス感染対策で卒業遠足の範囲に制限が設けられたため、行き先は市内のみへの変更となりました。
 今日は予報通りの好天で、まさに行楽日和。出発する4人の子どもたちは、行き先を楽しみにしているのと同時に、4人で出かける事そのことを一番の楽しみにしているようでした。
【丸山千枚田】

 千枚を超える、大小、形も様々な棚田を展望所から見下ろしました。ちょうど4,5人の方がそれぞれの田で田起こしの作業をしているところでした。トラクターではなく手押しの耕運機です。米作り体験学習をした4人はとってはいろいろな思いが浮かんだろうと思います。
【赤木城跡】

 時間に余裕があったためちょっと寄り道して「赤木城跡」へ。「お城の跡」とはいえ、やはり「あれっ?建物は無いの?」というつぶやきがこぼれていました。それでも歴史を感じる石垣を目にした子どもたちは、お侍をの言葉で会話を楽しんでいました。
【板屋九郎兵衛の郷(道の駅)】

 お買い物タイム。何か記念になる品物を選ぶのかなあと思っていましたが、4人ともお菓子でした。
【山﨑運動公園】
 
 丸山千枚田では少し風に吹かれて寒かったのですが、山﨑運動公園では風はありませんでした。さっそく、芝生に敷いたシートに腰を下ろして昼食タイム。子どもたちはお弁当が大好きなようです。
 秋の遠足でも訪れましたが、今日も遊具で楽しく過ごしました。新しい遊具設置工事の最中でしたので、完成してたら使えたのになあとちょっと残念な気もしました。
【獅子岩】

 世界遺産で天然記念物の「獅子岩」ですが、熊野市民にとっては、普段はなかなかゆっくりとは眺めないもの。今日は、そんな「獅子岩」を背景に記念写真。
【鬼ヶ城】

 こちらも世界遺産で天然記念物。今のようなコロナ禍ではなくてしかも休日だったとしたら、観光客も訪れていて観光スポットの雰囲気が味わえたのですが。
 千畳敷はやはり迫力があります。“自然の彫刻”と眼前に広がる海を眺めたりしながら、そして少し下に見下ろせる波打ち際を覗いたりしながら楽しみました。

 卒業式を約10日後に控えた6年生にとって、また一つ楽しい思い出のページが加わりました。

2022年2月18日(金)
学習発表も ~1限目子ども会集会~

 今日の集会ではどの子にも参加する場面があるため、開会のときから引き締まった表情をしている子が多いように感じました。
 1・2年生は合奏と読み聞かせの発表。3・4年生は三ツ口山環境学習をベースにした
学習発表「森や山について」。5・6年生は子ども会としての呼びかけを行い、司会進行を担ってくれました。
◇5・6年生
 子どもたち自身が、普段の生活を振り返って気を付けたほうがいいなと考えたこと、子ども会で取り組んでいることを呼び掛けてくれました。
 気を付けよう!というのは「鼻を出さずに正しくマスクを着けよう」です。口を動かしていたりしてついつい出てしまうことがありますが、新型コロナウイルス感染防止のためにがんばりましょう!ということです。
 
 そして、子ども会の取組というのは、ぬかるんでいる運動場に入らないようにしようということで、ぬかるんでいるときには看板の付いたコーンを立ててくれるということでした。この時季は特に運動場の乾きが悪いため、晴れていてもぬかるんでいることがあります。低学年にとっては判断が難しいところなので、助けになると思います。

◇1・2年生
【合奏】
 「アイアイ」を6人で合奏しました。先生のピアノ伴奏に合わせて、木琴や鉄琴、ミニキーボード、小太鼓、タンバリンを奏でました。どの子も気持ちを集中して演奏し楽しく軽快な楽曲が、聴いているみんなを楽しませてくれました。6人にとっては初めての合奏の発表で緊張もあったと思いますが、練習してきたことをみんなの前で出し切ろうととても一生懸命な表情が微笑ましかったです。
 
【読み聞かせ】
 「にじいろのさかな」という絵本です。きれいなうろこが自慢の“にじうお”が誰からも相手にされなくなり、あることがきっかけになって友だちとつながるために大切なことに気付いていくお話です。6年生の2人が絵本を広げて見せてくれました。ここでも子どもたちはよく気持ちを集中させていました。どの子もはっきりとした、みんなによく届く声で音読していました。登場魚の気持ちや場面の様子がよく伝わるように読み方を工夫している子もいました。上級生が下級生に声掛けをする姿も見られて、チームワークの良さも感じられました。
  
 合奏と読み聞かせの発表をやり遂げて、6人はそれぞれ自信をつけたことと思います。

◇3・4年生
 総合学習の時間に取り組んできた「森や山について」の学習発表。項目ごとに分担して、スクリーンに映し出されたスライドを指し示しながら落ち着いた様子で説明をしていました。
 その内容は、まずは、三ツ口山環境学習でお世話をいただいた辻本さんが、考えや行動がすごい人だという紹介。続いて、葉を採取・押し葉にして工作した「しおり」と「デザイン」の紹介。さらに、三ツ口山に住んでいるカモシカやウサギ、リスなどの動物、三ツ口山に生えているクチナシやコクタン、シキミなどの広葉樹、コメツガやイヌマキ、トガサワラなどの針葉樹の紹介へと続きました。
 
 そして、三ツ口山の学習から発展して、インターネットで調べたことの発表がありました。森には、快適な環境や空気をつくる、木材を生み出す、水をたくわえる、動物や植物のすみかとなり、川や海を豊かにするなどのはたらきがあるということでした。また、グラフから見た三重県の森林面積や木の種類、木の量の変化などについても説明がありました。木は何才まで生きるか、というユニークな内容もありました。
 
 森や山についての知識や考えを得た喜び、いろいろ発想をめぐらせた楽しさ、そしてみんなに発表した達成感で、6人の心は満たされたのではないかなあと思いました。

2022年2月17日(木)
雪だるま作りだ!雪合戦だ! 

 今朝、五郷の集落は真っ白でした。子どもたちは、通学路に足跡をつけながら、「学校に行ったら雪遊びができそうだなあ」と期待しているようでした。
 一晩で、昨日とは打って変わっての天候と運動場の姿。運動場の遊具には7cmほどの積雪がありました。
もちろん運動場全体が真っ白です。子どもたちが到着したころはまだ雪が降っていました。

 

 今シーズン初めての積雪。この好機を逃す手はないということで、どの学級も1限目は「雪遊び」に変更。どの子も大喜びの様子で真っ白い運動場に飛び出してきました。
 団子を作って思い切り投げる子、狙って投げて相手の反応を楽しむ子、追いかける子、逃げ回る子…、歓声や笑い声が上がります。また一方では、コロコロ、ゴロゴロ…と、雪の大玉作りを楽しんでいる子もいました。

  

 今日は、空からのプレゼントをみんなで満喫しました。これもいい思い出の一コマになったのではないでしょうか。

 

 

 

2022年2月16日(水)
おにをねらえ! ~子ども会主催「おにさまドッジビー」~

 昼休み、子ども会主催の「おにさまドッジビー」が行われました。午前中に、役員の5・6年生4人が先生と一緒にコートの用意をしました。
 日差しは暖かいのですが、朝から風が強く吹いてビュービューと鳴っていましたが、子どもたちの中には半袖シャツや半ズボンの子もいました。みんなで行う
ドッジビーに夢中で寒さを感じていないようでした。
 いつもと違って、今日のドッジビーは「おにさまドッジビー」の名前の通り、それぞれのチームのおにさまに当てられるかが勝負のポイントです。おにさまさえ当てられなければ負けることはありません。自分が盾になってでもおにさまを守ろう!という子もいたと思います。フリスビーは2個使われたため、あっちに気を取られていたらこっちから飛んでくるというので、キョロキョロしていないといけません。子どもたちの歓声や掛け声が途切れず、白熱した攻防が展開されました。

  

 6年生が卒業する日まで残り1か月となりました。一緒に遊んであげる、一緒に遊んでもらう楽しい思い出が一つでも多く子どもたちの心に残ってほしいと思います。

2022年2月2日(水)
きれいな花を咲かせてね ~花の苗の植付け~

 熊野市の「小学校花いっぱい運動」に本校も参加を希望し、先日、パンジーの苗(3種類)を100株と、プランターの容器や花用の土、軽石を届けていただきました。
 昨日、3~6年生で20箱ほど、軽石を強いて土を入れてプランターの用意をしました。
 今日は1限目に全校が縦割り班活動で、5・6年生の班長を中心に苗の植付けをしました。
 班長が道具を使って5カ所に穴をあけ、苗のポットを置いていきます。プランターごとにパンジーの色を揃えています。準備ができたら、班長や年上の子がアドバイスをして、みんなで作業を進めました。1年生の子どもたちも、穴に苗を入れたあと、ホワッとやさしく土を押さえて植付けました。

  

 子どもたちは、卒業式と入学式の式場を美しく飾ることを目標に、明日から水やりの世話をしていきます。また、当面は、鹿に食い荒らされないように朝は建物から外に出し、夕方は中に入れるようにします。

 

2022年2月1日(火)
おはし・栄養三色・こんだて ~3学級で食育の授業~
 有馬小学校の栄養教諭、西久保先生に来ていただいて、各学級の食育の授業をしていただきました。
 2限目は3・4年生学級で、テーマは「栄養三色を知ろう!
 健康に活動するために必要な栄養は、体をつくる赤色、熱や力のもとになる黄色、体の調子を整える緑色の3色に分けられます。まずは、「食べもののなかまわけ」にチャレンジ。ほうれん草、たまごなどを3つのグループに分けます。子どもたちは、食材の色に惑わされることもあるみたいでした。ほうれん草はそのまま緑いろのグループですが、たまごやなっとうは、黄色ではなくて赤色グループです。
 
 ここまでは、ウォーミングアップ。本番は、昨日のメニューに使われていた食材を3グループに分けることです。昨日のメニューは「ごはん・八宝菜・大豆とじゃこの揚げ煮・牛乳」でした。使われていたのは、「ごはん(米)・豚肉・キャベツ・シイタケ・にんじん・サラダ油・いか・えび・玉ねぎ・たけのこ・もやし・しょうが・うずらたまご・大豆・じゃこ・かたくり粉・ごま・牛乳」です。子どもたちは、時々先生からヒントをいただきながらも正確に分けました。
 三色の栄養のバランスが整えば、機関車が調子よく運行するように、自分たちも元気に活動できるということでした。
  
 3・4年生は、今日から給食やお家の食事に対する気持ちがちょっと変わるのではないかと思います。栄養三色を知って、これまでは美味しいかどうか、味が全てであったのが、自分の体や健康にとって大切なものと思えるでしょう。

 続いての3限目は1・2年生学級。テーマは「おはしをじょうずに使いましょう!」
 はじめに、紙芝居で「おはしの学校」。おはしは、熱いフライをはさんだり、つるつるのうどんをすくったり、茶わんに付いているお米の粒を寄せて集めたり、切り身の焼き魚を切ったり開いたり、いろいろなことができます。でも、おはしの正しい持ち方ができないと、上手に使えませんというお話でした。
 
 「苦手だなあと思う人はちょっと上手になるように、上手な人はもっと素敵になるように、今から練習しましょう。」。鉛筆の持ち方ではしの1本を握り、その下に薬指と親指の付け根で支えるようにもう1本を差し入れます。2本の先がそろって、動かすのは上の1本だけです。やれる子には簡単ですが、2本とも動いてしまって交差してしまう子も…。
 
 おはしが持てたら、顔が描かれたスポンジと大豆をはさむ練習。スポンジのほうは、強くはさむと変顔になるので思わず笑ってしまいます。でも、正しい持ち方で強くはさまないと、変顔を楽しめないのです。大豆のほうは、しっかりはさんで皿からコップに移します。はさめたかと思ったらポロッと落ちてしまって、なかなか上手くいきません。それでも中には、10個の大豆を繰り返し5回も移せる子がいました。
  
 最後に、おはしを正しく持てるようになるには、姿勢をよくすることも大事ですよ、と教わりました。毎日のことですから、少しずつ上手くなっていって、おはしを思い通りに動かせるようになれば、食事のたびにいい気分になれるだろうなあと思いました。

 4限目の5・6年生のテーマは「リクエストこんだてを立てよう!
 まずは、4人それぞれの「好きなこんだてベスト10」を書き出しました。10こ並べるにはちょっと迷ったりしていましたが、トップは即決で「あげパン」という子が多くて大人気でした。「めっちゃおいしいよねえ」と言いながら、考えただけでテンションが上がっているようでした。
 
 それでは本題のリクエストこんだてを立てましょうということで、こんだてを立てるときのポイントを確認しまいた。子どもたちは、栄養のバランスやおいしいことなどはすぐに思いつくのですが、調理にかかる時間や食材の価格のこと、例えば揚げ物が重ならないようにするなどの調理方法のことも考えなければならないと教わりました。
 
 
 
 また、こんだてを立てるには、主食、主菜、副菜を決めなくてはなりません。ここで復習したのは「栄養三色」です。主食には、黄色の熱や力のもとになるものということで、当然ながらあげパンに決定。主菜は赤色の体をつくるもの。シチューはどうだろうということになり、シチューならば主菜だけでなく副菜の緑色の体の調子を整えるものも一緒になるということで、鶏肉入りで野菜たっぷりの“カラフルクリームシチュー”(子どもたちが考えた名前)で意見がまとまりました。
 牛乳を含めた「あげパン・“カラフルクリームシチュー”・牛乳」のこんだてが,リクエスト献立にふさわしいか確認しました。それは、五大栄養素の「炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミン」が、どの食材に含まれているかという確認です。炭水化物はあげパンに。脂質は油とバターに。タンパク質は鶏肉とあげパンのきな粉に。ビタミンは野菜のブロッコリーやにんじん、白菜、玉ねぎ、しめじに豊富にがあり、無機質は牛乳以外に粉チーズにあります。
 
 このように、5・6年生ではこれまでの食育の学習の集大成として、リクエストこんだてを立てました。実際に3月の献立表に登場する予定で、今から楽しみにしていることと思います。

2022年1月26日(水)
「この三角形の辺は…」「面積を求めるには…」  ~3・4年生の研究授業~

 校内研修の授業研究で、3・4年生の算数の授業を参観しました。指導主事の先生2人がみえていたこともあってか、子どもたちは普段よりも少し行儀が良いように思いました。程よい緊張感もあったようです。
 3年生は、おにぎりやサンドイッチ、ハンガーやほうきの先など、身の周りにある三角形の形をした物の絵を見て、改めていろいろな三角形があるなあと感じたあと、実際に三角形を作図しました。作図の方法は。円の中心の点と円周にあるいくつもの点の中から3つの点を選んで直線で結ぶというものです。これをロイロノートでやりました。
 
 各自が作った三角形の3つの辺に着目して、互いに気付きや考えを発表しました。
  
 そして、2つの長さが同じ、3つの長さが同じ、同じ長さのがないというように、三角形が3つのグループに分かれることにたどり着きました。先生から、2つの辺の長さが同じものを「二等辺三角形」といい、3つとも辺の長さが同じものは「正三角形」ということを教わりました。同じ長さの辺がなければ(角のことをおいといたら)、“ただの三角形”だということも。
 
 ロイロノートを使ったことで子どもたちのやる気が増し、作図の作業が簡単なことから、考えたりまとめたりすることに時間を確保できたようです。
 
 4年生のほうは、長方形でも、正方形でもない、複雑な形の「L」の面積の求め方を考えようという内容でした。こちらもロイロノートの図に補助線を描き入れて、式を書き込んで、自分の解き方を表しました。
  
 先生の「解けたら、他の方法も見つけましょう。」の指示通り、子どもたちは一つの方法で解けても気を抜くことなく、次の方法にチャレンジしていました。3人とも2つ以上の方法で解いて、「4つのやり方で出来たよ」という子もいました。
 先生が3年生のほうに行っている間に3人は交代で自分の解き方を発表して、互いに質問や感想を出し合っていました。さすが4年生、先生がついていなくても自分たちで整然と進められて、普段の授業で身につけた力を発揮していました。
 
 そして、先生が戻ってきて、「上下に、あるいは左右に、2つの長方形に分けて求めてあわせる」解き方を“分けたし法”、「Lの大きさの長方形の面積を求めて、かけている部分の面積を引く」解き方を“ぬき取り法”、「左右に分けた右の長形を左の上に動かして1つの長方形にする」解き方を“動かし法”と名付けて、今日の学習のまとめをました。
 
 まず、自分で考える。つぎに、互いに発表して聞き合う。そして、新しい定義を知ったり解き方をまとめる。どの子も指示を1回で聞き取るなどよく集中し意欲的に活動していました。それと、ロイロノートの使用にも慣れていて、操作が速いのにも感心しました。
 

2021年12月23日(木)
2学期もよく頑張ったね。あしたから冬休み!

 今日は終業式で、2学期の最終日。子どもたちにとっては、明日、冬休みの初日がクリスマス・イブということで、いっそう陽気な顔に見えました。
 2学期は運動会の練習に始まって、秋の遠足や焼きいも集会&歌とダンスの発表&親子ドッチビー、起震車の体験(防災学習)、交通安全教室等のいろいろな行事がありました。5・6年生にとっては、5月から延期されて待ちに待っていた修学旅行もありました。
 子どもたちは、どの行事においても自分たちのやるべきことをやり、互いに協力し合って、はつらつと活動してきました。普段の生活においても、学習に励み、大いに遊んで、仲間と共にさまざまな力を身につけ伸ばし、心も身体も健やかに成長してきました。

 子どもたちは、集団下校で校庭に集まり、養護の先生から「2学期、みんなが明るく元気に過ごしてこられて本当によかったです。冬休み中も健康に過ごして、3学期のスタートの11日にも元気な顔を見せてください。楽しみにしています。」と、明るい言葉で送り出されました。

 

 現状は落ち着いているものの、まだまだコロナ禍の中にあって、さらに変異株の流行も心配されていますが、冬休みが安全であって、3学期も16人の子どもたちが健やかに成長してくれることを願うばかりです。
 

2021年12月20日(月)
せっせと準備!準備! ~3・4年生のクリスマス会に向けて~

 工作の道具のことを尋ねられたのがきっかけで、3・4年生の教室をのぞいてみると、6人が、“「クリスマス会」づくり”にせっせと取り組んでいました。
「ピニャータ」を作っている子たち、「表彰状」の構想を練っている子たち、ビンゴゲームで数字を選択する「数字カード」を作っている子。どの子も、職人さんの顔で仕事に集中し、はつらつと進めていました。

 

 ピニャータというのはメキシコのお祝い事でよく使われるくす玉のようなもので、先日の外国語活動でALTのアラセリ先生から教えていただきました。教室では、ちょうど、紙を貼り合わせた風船型の“容器”ができたところでした。表彰状作成班は、インターネットで表彰状の見本を調べて、どういう表彰状にするかの相談をしていました。数字カード担当者は、ビンゴカードに並ぶ数字のことを考えながら次々に数字を書き込んでいました。

  

 子どもたちは、当日のクリスマス会を楽しみにするとともに、準備すること自体も楽しんでいるのが伝わってきました。発想力や実行力、協力する力や思いやる力…、いろいろな力がこの活動の中で育まれているのだろうなあと思いました。
 来たる22日のクリスマス会では、子どもたちは、ゲームなどのプログラムを楽しむとともに、達成感も大いに味わうことと思います。

  【教室の戸に飾られたクリスマスツリー】

2021年12月13日(月)
たべものと なかよくなろう ~1・2年生の食育の授業~

 今日は、有馬小学校の栄養教諭、西久保先生に来ていただいて、各学級で食育の授業が行われました。
 1・2年生の授業のテーマは、「たべものと なかよくなろう」

 
 西久保先生から「苦手な食べ物はありますか?」と聞かれて出てきたのが、なすやきのこ、納豆などでした。しかし、食べられないということではないようで、重ねて「じゃあ、どんな風に食べているの?」と聞かれると、「ほかのものと一緒に食べる」や「小さくして食べる」などの他に「お茶と一緒に飲み込む」と答えていました。
 続いて、紙芝居を見せてもらいました。題名は「まほうのたべかた」。野菜嫌いの1年生の男の子が、道で拾った本「まほうのたべかた」の通りにやってみて、2年生になってからの給食では、野菜のおかわりをするようになっているというお話でした。
 「まほうのたべかた」の食べ方というのは、心の中でおまじないをかけるという食べ方です。おまじないの言葉を作って、苦手なものを食べる時にそれを心で唱えるのです。
 そこで、子どもたちが作ったおまじないの言葉が、「なす、きのこ、へいき、へいき、たべろ、たべろ」や「なす、おいしい、かたぶら」などです。「かたぶら」は男の子が作ったおまじないにあった言葉です。
 
 西久保先生からは、「おまじないをかけていると、いつかきっと好きになるときがくるからね。むりをすることはないんだよ。時間がかかっていいんだよ。急に好きになるなんて無理なことだものね。1年あとか2年あとか、もっともっとあとになってもいいの。必ず好きになるときがくるからね。」と聞かせてもらいました。
 子どもたちは、「いまは、○○○○がにがて。でも、いつか好きになるときがくるんだ。」というように、安心して今の自分を肯定し、これからの自分の変化や成長を楽しみにしてくれることと思います。

2021年11月30日(火)・12月1日(水)
楽しい旅行でした ~5・6年生の3校連合修学旅行~

 新型コロナウイルス感染対策で延び延びになっていた修学旅行がようやく実施されました。
 新鹿小学校と飛鳥小学校の友だちとは、今回の連合修学旅行に向けて、17日(水)にオンラインで交流会を行いました。各校とも参加児童は5・6年生で、
新鹿小学校は7人、飛鳥小学校は10人、本校は4人です。
 一日目の最初の見学先は津市にある「おやつタウン」です。ここでは、「Myベビースター作り」を体験しました。チーズやのり塩など5種類ある中からお好みの味を選んで、ビニル袋の中の細かい麺に振りかけます。麺に満遍なく味が行きわたるように、袋をしっかりと振ります。そのあと、トレイの上に広げたらオーブンで焼いてもらいます。焼いてもらっている間に、「ホシオくん」のシールや名札を貼ってカップを用意します。間もなく、いい香りがしてきたかと思うと次々に焼き上がったベビースターが運ばれてきました。ひっついている麺を適当にばらばらにしながらカップに詰めて出来上がり。カップ一杯の「Myベビースター」が出来上がって、どの子にも嬉しそうな笑顔がこぼれていました。

  

  

 二つ目は鳥羽市の「鳥羽水族館」。ここでは4人でグループ行動。公式ホームページで紹介されている通り海水・淡水で生息するさまざまな生物を見ることができました。バスガイドさんのお話で、現在、国内で飼育されているラッコはたったの4頭だけで、そのうちの2頭がこの鳥羽水族館の2頭だそうで、子どもたちも得をした気分になったのではないかと思います。愛嬌いっぱいでどでかい体のセイウチとの触れ合いが体験出来たり、アシカショーがあったり…マニアックなところでは世界最大のダンゴムシの仲間といわれるダイオウグソクムシも飼育されていました。順路が決められてなくて、子どもたちは自分たちの好みに従って楽しめたと思います。

  

  

 激しい雨は夜中のうちに通り過ぎ、二日目の朝は明るい日差しが広がっていました。
 この日の行き先は、最も人気が高かったのではないかと思う「志摩スペイン村」。ここでも、4人のグループ行動でした。好みが一致するアトラクション以外にも互いに譲り合って遊び回ったことだと思います。ジェットコースターの「ピレネー」は風が強くて運休している時間もありましたが、猛スピードで回転するコースターは、発する音と乗客の大きな歓声も合わさって、見ているだけでもスリルがありました。これなどは、乗りたい子とそうでない子とに分かれたのではないかと思います。お土産店では、自分の旅行記念の品物と家族へのお土産とを真剣な顔つきで選んでいました。昼食の時間を含めて4時間半程でしたが、もっともっとここで過ごしたいなあという思いだったでしょう。

  

  

   

 見学先での体験のほか、ホテルの部屋で寝る前のおしゃべりも盛り上がったことでしょう。バスの中でのことや、新鹿小や飛鳥小の友だちとの関わりなどいろんなことがたくさん詰まった2日間だったと思います。4人にとって大人になってからも心に残る楽しい修学旅行になったと思います。

 

2021年11月20日(土)
発表して 対戦して 味わって ~歌とダンス&親子ドッチビー&焼きいも集会~

 子どもたちは登校して間もなく焼いもの準備に取り掛かりました。5・6年生が準備するのは、焼き芋のための熾き(おき)作り。燃える炎の中にどんどん薪をくべていきます。1~4年生は、きれいに洗い置きしたいもを一つずつアルミホイルで包みました。

 

 お家の人たちに聞いてもらった歌は、映画「天空の城ラピュタ」主題歌の「君をのせて」。たくましく力強く、希望を抱いてひたむきに生きる人のイメージがこの曲にはあるように思います。そのイメージ通りの子どもたちの歌声が、いも焼き場で火の番をする者の耳にも、とても心地よく届いていました。

 

 ダンスは、運動会の「夜に駆ける」です。今日の日のために何度か練習を積んできました。子どもたちにとって、屋内の窮屈さは否めなかったと思いますが、お家の人たちの期待に応えて、元気に弾む動きでダンスを披露することができました。

  

 発表の後、運動場に出て、アルミホイルのいもを熾きの中に仕込む作業。炎は小さくなっていても顔が熱に照らされて熱いのと怖いのとで、いもを置けずにヒョイと転がしてしまう子もいました。普段の生活で、炎や煙が全く馴染みのないものになっている子がほとんどですから、怖がるのも無理はありません。用意していたイモは100個で、全部熾きの中に入れました。

 

 いもが焼かれている間は、親子レクレーションのドッチビーの試合。昼休み、子どもたちは運動場でドッチビーをしていることが多く、最近は、今日に照準を合わせて練習をしていたようです。開会式を待っていたとき、「わたし、今日はドッチビーが一番楽しみ!」という声も聞かれました。
 ドッチビーの試合は3試合。組み合わせは「子ども×子ども」、「混合×混合」、そして「子ども×大人」。フリスビーにみんなの視線が集中し、射止めるように投げて、夢中で逃げて。フリスビーが当たったとき、フリスビーをキャッチしたときに「オーッ!」「ワーッ!」と大きな歓声が上がっていました。メインの「子ども×大人」の親子対決は、見事に子どもたちが勝利を収めました。

  

 ドッチビーのあとは、ちょうど焼き上がったいもをみんなでいただきました。アルミホイルをはがすと少し焦げたところがあったりもしますが、半分に割ると蜜色の実が現れます。みなさん、笑顔でおいしそうに食べていました。

  

  

 2時間ほどのささやかな行事ではありましたが、子ども会役員の運営で滞りなく進行し、子どもたちの元気さや健やかさが伝わってくる、楽しい一時になったのではないかと思います。

2021年11月1日(月)
加太小学校の修学旅行の一コマに参加 ~5・6年生の交流~

 亀山市立加太小学校の6年生8人のみなさんが、修学旅行の行程の途中で五郷小学校に立ち寄ってくれました。
 今回の交流のきっかけは、先月の19日に松阪市であった、三重県へき地複式教育振興大会でした。会場で、加太小学校の6年生の皆さんが修学旅行で熊野を訪れ、五郷町湯の谷の「刀鍛冶工房」を見学する予定があると聞き、その後交流の話がトントンと進みました。子どもたちも興味を持ち、27日(水)にはオンラインで交流しました。その日は、クイズを出し合ったり、学校や地域の様子を聞かせてもらったりして、楽しく和やかな雰囲気で交流しました。
 今日は、「刀鍛冶工房」を後にして昼食場所の有馬に行く途中のわずかな時間でしたが、ふれあう時間が持てました。対面の場所は運動場の正門のそば。バスを降りてもらってすぐ近くの場所です。加太小の皆さんからは、お土産として加太小学校で育てて収穫したという餅米の「加太米」をいただきました。お米の一粒一粒がキラキラしていて、子どもたちが一生懸命に育てたことが伝わってきました。大変貴重なものを有難くいただきました。

 

 少しでもいいから遊びましょうということで、まずは「かわり鬼」を。続いて「増え鬼」をして遊びました。晴天の下、少し汗ばむくらいの陽気の中、子どもたちはすぐに打ち解けた様子で賑やかに走り回っていました。

 

 本当に、あっという間の交流でしたが、離れた地域の学校のお友だちとつながりを持てたということで、とてもいい機会であったなあと思います。

 加太小の皆さんは、有馬で昼食をとった後、熊野を離れて鳥羽に向かうということでした。安全で楽しい旅行を続けられることをお祈りしながらお別れしました。

 
加太小学校の6年生の皆さん、どうも有難うございました。

2021年10月29日(金)
みかん狩り・運動公園遊び・ソフトボール観戦 ~秋の遠足~

 絶好の行楽日和に、遠足に出かけることができました。
 最初の目的地は、みかん狩りをする金山パイロット。子どもたちの取りやすい高さにたくさんのみかんの生っていました。採ったみかんを次々に袋に詰めて、「いっぱいとったよ~。」と袋を掲げる子、「こんなに取れたよ。重たいよ~。持ってみて。」と袋を渡してくれる子、とても楽しそうな笑顔でした。まだ、30分も経たないうちから、採り袋だけでなく、胃袋にもいくつも食べ入れている子もいました。甘くておいしい味にとても満足そうでした。

 子どもたちは、オレンジ色に輝く程よい大きさのみかんで採り袋を満杯にして、次の目的地「山﨑運動公園」に向かうバスに乗り込みました。

   

 

 公園では、遊具を使って遊びました。「ロープスライダー」が使用できなくて残念がっている声もありましたが、らせん滑り台やアスレチック&ロング滑り台、ブランコ、シーソー、うんていを使ってとても賑やかに楽しんでいました。「はじめはこわかったけど、もう、こわくない」と、鎖で連結された丸太橋渡りに自信を持った子もいました。

   

   

 

 ここでも、ドッチビーは人気でした。「やったー。当たったー。」とか「あ~、当てられた~」、当たりはしたけど「今のは、頭だからセーフ!」などなど、夢中になって遊んでいました。

 

 公園に着いてから、教育委員会の方から連絡をいただいて、くまのスタジアムで行われていたソフトボールの試合を観戦することができました。この試合は、日本男子ソフトボールリーグ第三節代替三重大会の中の一戦で、三重県の三重県庁クラブと岡山県の平林金属が全勝同士で戦っていました。つまり、幸運なことに、日本のトップの試合をスタンドから観戦できたというわけです。ピッチャーの投げる球がとても速く、またベース間の距離が短い分、走塁はスピードがあり、守備の動きはとにかく機敏でした。目の前のネットに勢いよく飛んでくるファールボールにも迫力がありました。本当に貴重な試合を楽しむことができました。時間としは短かったのですが、少しは三重国体が中止になって観戦できなかったことの埋め合わせになったように思います。

  

 天候に恵まれ、16人の子どもたちがみんな揃って遠足を楽しむことができました。そのことがとてもよかったと思います。

2021年10月21日(木)
「あっ!あったあ!」「お~おきい!」  ~サツマイモの収穫~

 昨年度の反省から、収穫の時期はちょっと早めのこの時期がいいだろうということで、今日は全校でサツマイモの収穫を行いました。
 つるの植え付けの時と同じように、班ごとに、まずはつるを引き抜くところから取り掛かりました。後期の新しい班になって、掃除以外で初めての楽しい活動ということもあってか、つる抜きの段階からテンションはかなり上がり気味で、すでに賑やかになっていました。
 つるの先にサツマイモが顔を出すと、「あっ!あったあ!」と歓声を上げ、集中の眼差しで掘り進め、土の中から取り出した時は「わあ~お~きい~!」と、興奮してそうな笑顔でした。あっちで掘っている子からも、こっちで掘っている子からも歓声が聞こえ、「このいも合体してる~」とか、掘ったサツマイモを耳のあたりに並べて「顔よりでかいよ~」と言っている驚きや満足の笑顔が見られました。

   

 

 収穫されたサツマイモの量は、ミカンのコンテナ箱、およそ3箱分。十分な収穫量です。8月と9月、2度も葉を食い荒らされるという獣害にあい、サツマイモへの影響をを心配していたのですが、幸いなことに悪影響はなかったようです。確かめようはありませんが、もしかしたら、葉を食い荒らされたことで、かえってサツマイモに栄養分が盛んに送られたのかもしれません。

   

  

 

 期待通りの収穫が叶って、11月には「焼きいも集会」を行います。薪を燃やしてを焼くこと、みんなで一緒に味わうこと、子どもたちはそれを楽しみにしていることと思います。 

2021年10月19日(火)
ダンゴムシになって…  ~起震車の大地震体験~

 県の起震車を用意していただいて、全校で大地震の激しい揺れを体験するという防災学習に取り組みました。目的は、
 ○大きな地震の揺れを体験することで、揺れの怖さを感じるとともに、揺れの中では思うよ  うに行動できないことを知る。
 ○学校や家に居る時に大きな地震が発生した時のみの守り方を考える。
の2つです。
 実際に体験している時は、教わった通りに座った状態からダンゴムシの形のように手と腕で頭部を覆いながら上体を伏せて大きな揺れに耐えていました。
 体験後の振り返りでは、「頭をまもれるように、ガラスやたおれるものからはなれることをいしきします。」「ダンゴムシになることや、つくえの下にかくれることは、とても大切だと思いました。」「本当のじしんがおきても大じょうぶなように、ゆだんしない。」などと書いていました。

  

   

 いつ来てもおかしくないと言われている大地震ですが、今日の体験が自分の命と体をしっかりと守れることにつながることを強く願っています。

2021年10月18日(月)
みんなで いっしょに  ~後期子ども会役員あいさつ~

 先日 、5・6年生の4人が話し合って後期の子ども会における、お互いの役職を決めました。今日は、後期の子ども会役員のあいさつと、4人ずつ4つの縦割り班のメンバーの顔合わせがありました。
 4人の役員は、一人ひとりが自分の役職を発表しました。自分の役職に続いて、「五郷小学校の好きなところは、みんなが(学校が)・・・・なところです。そして、私の好きなものは、○○です。」というように、前者と後者のギャップを楽しむ、とてもユニークなあいさつをしていました。
 その、前者のところでは、「みんなが協力し合うところです。」「みんなが明るいところです。」「学校が自由なところです。」
「みんなが元気なところです。」と話していました。聞いている子どもたちもとてもいい気分になったろうと思います。

  

   

 副会長だった子が会長になったり、5年生の子が副会長になったりするなど、役職が変わったことで新鮮さを感じ、気分も一新され、いっそうやる気を出して子ども会をリードしてくれるものと期待しています。

2021年10月14日(木)
「ありがとうございました。また来てください。」 ~木村先生とお別れ

 とうとう、教育実習先生の三重大学教職大学院生(現職教員学生)の木村弘孝先生とお別れする日が来てしまいました。木村先生には、運動会の前日に来ていただいて、今日までの2週間、子どもたちと一緒に明るく楽しく過ごしていただきました。
 運動会は、まだ実習の2日目でしたが、教員の仕事をこなすだけではなく、競技に参加し豪快な走りっぷりで運動会を盛り上げてくれました。
 どの学級でも授業やサポートに入ってていただきました。授業以外の掃除や諸活動でも、一日中、子どもたちと一緒に過ごしていただきました。なかでも昼休みは、ドッジビーやボール蹴り、徒競走などをしていただき、子どもたちと木村先生の楽しんでいるい声が運動場に響きわたっていました。

 今日の4限目、子ども会の役員さんが中心になって、木村先生とのお楽しみ会を開きました。
 全員で、五郷小学校歌と「Believe」を歌いました。次の「貨物列車」をやっている時は、どの子もじゃんけんで勝つことに夢中で、お別れのことを忘れて3試合も楽しみました。でも、1年生から順に一人ずつお礼とお別れの言葉を木村先生に告げる時になると、泣き出してしまって言葉にならない子もいました。2週間という短い時間だったにもかかわらず、子どもたちが木村先生をとても慕っていたことが伝わってきました。
 
 
 
 木村先生からのお別れの言葉の中で、「みんなと一緒に過ごすようになって、いつもあったかいものを感じていました。それは何なのかな?とずうっと考えていましたが、それはみんなの心にある優しさだと分かりました。みんなは本当に優しいよね。」と話してくださいました。そして、感謝の気持ちを込めてとおっしゃって、アカペラで「勇気100%」を歌ってくださいました。これで終わらず、さらに、用意していた手書きのイラスト付のメッセージカードを一人ひとりに贈ってくれました。子どもたちにとって楽しい思い出とともに、本当に素晴らしい記念の品ものです。
 
 
 
 子どもたちにとって大好きな木村先生は、先生たちにとっては大変頼りになる助っ人先生でもありました。明日から、子どもたちも先生たちも“木村先生ロス”が続きそうですが、またいつの日か、五郷小学校をひょっこりと訪ねていただけるといいなあと願っています。
 
木村弘孝先生 どうも有難うございました!

2021年10月7日(木)
ふうむ そううだったのかあ ~3年生と4年生の社会見学~ 

 3年生は、警察署では交通事故や事件を防ぐためにどのようなことをしているのか調べるために熊野警察署に行きました。
 「自分たちを守る法律」や「自分たちが守らなければならない法律」についてクイズ形式で学んだり、用意していた質問に答えてもらったり、訓練施設や取り締まり室を見学したりしました。そして、最後には白バイに乗らせていただきました。
子どもたちは、「白バイが300㎏くらいあるのを初めて知った。警察の人はそれに乗ってすごいなと思った。」や「警察官の小川さんは安全なくらしを守るポスターを作って、やさしいと思った。白バイは高くて楽しかった。」、「三重県には18の警察署があると分かった。警察官はトレーニングをしてがんばっているんだなあと思った」などの感想を書いていました。
  
 【しっかり聞いてメモをしました】     【きちんと質問しました】

 
 【出動!】
 
 学校で学習していたことが確かめられたり、新しく知ったり、楽しみながらしっかりと見学できました。
  


 4年生は、これまで「学校や家庭からどんなごみが出て、どのように捨てているのか」、「ごみ捨て場に捨てたごみはどこへいくのか」を調べてきました。調べたことを確認しさらに新しいことを知るためにクリーンセンターと有馬不燃物処分場を見学しました。
 クリーンセンターではどのようにごみを燃やしているかを知り、不燃物処分場では多くの作業が手作業であることから働く人の大変さを知りました。見学後に子どもたちは、「えんとつの高さが35mもあると聞いておどろいた。燃やすときに出来たガスを冷やすために水を1日50t使うとは大変だと思った。」「一番大変な仕事は暑い時に外でごみを分別することだと言っていた。でもあきらめずにやっているからすごいと思った。」「ごみのにおいがすごくくさくて何時間も働いていたらたおれそうなのですごく大変さが伝わってきました。みんなのために働いてくれてすごく感謝しています。」などと感想を書いていました。
 《クリーンセンター》
  
 【「へえ~高いなあ」】       【「ごみクレーンを操縦してみたいなあ」】

 《不燃物処分場》
  
 【「缶の選別には機械を使っているね」】  【たくさん質問もできました】
 新しく知ったことに驚きや興味を感じた言葉を素直に話すことができ、質問することも感想を伝えることもしっかりとやれて、たくさんの学びがあった社会見学になりました。

2021年10月2日(土)
走って 踊って ~五郷地区合同運動会~

 昨日や一昨日に分けてもらいたかったと思うくらいの晴天に恵まれて五郷地区合同運動会が開催されました。運動場の地面のほうは若干湿っている個所も有りましたが、昨日の水たまりの水抜き作業が功を奏したのかなと思います。
 開会式では、子ども会の会長のあいさつがありました。落ち着いて、いよいよ始まるよという気持ちのこもった言葉を伝えてくれていました。
 
 子どもたちの競技は「徒競走」、「いさとんぴっく(障害物競走)」、「いさとっ子リレー」、「ダンス2021~夜に駆ける~」の4種目。子どもたちは自分たちの運動会を頑張り切ってくれました。

【徒競走】
 直前には台風16号の影響もあって、なかなか運動場での練習の機会には恵まれませんでした。それでも、一人ひとりの名前が呼ばれると、気合いのこもった元気な返事が響きました。スタートの合図とともにただひたすらゴールを目指して駆ける子どもたち。その頑張る姿に大きな拍手が送られていました。
  

【いさとんぴっく(障害物競走)】
 第1関門が「ハードルの跳び越し」。第2が「マットの上で前転」。続いて「平均台渡り」。第4は「跳び箱1段越え」。そして、最後は、選んだカードで運命が分かれる第5関門。ダンボールのキャタピラ、くり拾い、ボールを載せて運ぶ聖火ランナー、袋に入って跳躍の4種類。どれもちょっとしたテクニックが必要でした。
  

【いさとっ子リレー】
 スタート前には、赤、黄、青、緑の4チームが、それぞれのチームカラーを出した掛け声で気合いを入れました。チームの勝利に向かって自分の役割を果たすため、徒競走よりいっそうの力の入った選手も見られました。どの選手も、仲間の大きな声援に加速させられているようでした。
  

【ダンス2021~夜に駆ける~】
 ダンス曲は、YOASOBIのヒット曲「夜に駆ける」。「M’s」のダンス講師 田畑麻子先生のご指導のもと、始業式の日をスタートとして1か月間の練習を積み上げてきました。
 5・6年生の学級通信には、「お母さんとお父さんに見せたいのは、ダンスです!」、「キックがかっこいいよ‼見てね!」、「リズムに乗って踊っているところを見てください!」、「かれいなダンスを踊りますので見てください!特に、5・6年のダンスはかっこいいですよ!」と、5・6年生の見せ場をアピールする子どもたちの声が載っていました。
  有言実行、子どもたちは素晴らしいダンスを踊り切ってくれました。
 

 

 今年も昨年と同様に、新型コロナウイルス感染症対策で規模を縮小した午前中開催の運動会でしたが、五郷保育所、保護者・地域の方々のご協力のおかげで、子どもたちが輝き、みんなが楽しめる運動会となりました。
     
 【保育園児のかけっこ】           【保育所の親子競技】

     
 【一般のパン取り競走】           【一般のリレーには恒例の仮装チームも】

 閉会式では、副会長があいさつ。競技や係の仕事をやり切ったみんなの気持ちを伝えてくれました。
 
 これまでの練習や本日の運動会で培われた自信や達成感が、今後の子どもたちの実践力をアップさせてくれることと思います。

2021年9月24日(金)
新米“ホタルの光”をいただきました 

 9月2日に予定していた5・6年生の稲刈り体験は新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言下ということで残念ながら中止にしましたが、今日は「ふる郷創生実行委員会」の方々が学校にみえて、本校児童と職員の全員に米作り学習の田で収穫された新米3㎏ずつを届けてくれました。
 集いの場で、「ふる郷創生実行委員会」世話人の大橋さんからは、この新米は低農薬有機米コシヒカリで、“ホタルの光”(五郷にはホタルの生息地があり、ホタルのようにみんなに輝いてほしいという願いから)という名前を付けていることや、今年の収穫量(穫れた玄米の重さ)は4.5俵(270㎏)で、目標値の90%の達成率であったことを聞かせていただきました。
 もみ、もみがら、玄米、ぬか、精米を見せながら、もみから玄米になるともみ殻の分の約20%軽くなり、玄米から精米になるとぬかの分の約10%軽くなるという説明もありました。つまり、収穫したときのもみが100㎏であったとすると、ご飯を炊く前の精米になると70㎏ですという説明でした。
 
 6年生の子が「もみがらは何か役に立つのですか。」と質問しました。これを受けて大橋さんは「いい質問ですね。もみがらの一番の使いみちは『くん炭』です。くん炭はもみがらの形のまま黒い炭になったもので農作物のよい肥料になります。くん炭はもみがらの山に煙突を付けて焼く方法で作れます。」と答えてくれました。さらに、「もみを取ったあとの稲わらは注連縄の材料や肥料に、ぬかはぬか漬けに使うというように、稲には無駄なものが何もないのです。」と付け加えてくれました。
 
 大橋さんの言葉「多くの人の思いと働きがあってお米が出来上がっているのだということを知っておいてくださいね」を聞いた子どもたちは、早速今晩炊いてもらったご飯をいつもとは違った気分で味わうのではないでしょうか。
 

2021年9月16日(木)
押し葉で描きました  ~3・4年生の「三ツ口山環境学習」~

 7月に三ツ口山で採集したいろいろな葉は、新聞紙に挟んで積み重ねて押し葉にし、9月の工作活動に備えていました。
 先週は、工作活動の第1弾で「しおり」
を作りました。いろいろな葉の中から思い思いの葉をチョイスして、短冊の上に描いていきました。自分の名前の頭の2文字を描いたものや1種類の葉をバランスよく並べたもの、景色や生き物を想像させるものなどオリジナルのしおりが出来上がりました。教科書やノートに使うのか、読みかけの本に使うのか、学習や読書の中でマイしおりを手にした時、フッと楽しい瞬間につながればいいと思います。
 
 第2弾の今週は、短冊から一転、大きな用紙に 表現しようというもの。用意した押し葉を全部使いきって、各々のテーマで描きました。
 「クリスマス」や「身近な生き物が棲む広場」をテーマにしたものなど、単独の作品もあればペアで仕上げたものもあります。実物からは、秋の草原を思い起こさせるような芳香も伝わってきます。
 こちらは工作だけで終わらず、作品に込めた思いやアイデア、工夫したことなどを友だちに発表しました。そして、友だちからは作品の優れたところを見つけて伝え合うという活動も行い、お互いに満足感をアップしました。
  

  

 
 「三ツ口山環境学習」では、現地で広葉樹林のよさを味わうだけでなく、採集した葉を使った工作活動を通して広葉樹林に愛着を持ち大切さを感じられることをねらいに進めてきましたが、子どもたちの心がまたひとつ豊かになったのではないかと思います。

2021年9月10日(金)
しっかり聞いて  ~大きな地震を想定した避難訓練~

 今回の避難訓練は、子どもたちには予告をしない、そして、初めて非常階段を通って運動場に出るものでした(非常階段の手すりの塗装が老朽化してめくれ上がり、腐食した個所もあったのを、夏休み中に改修していただきました)。
 2限終了後の休み時間。子どもたちは「避難訓練を行います。今、大きな地震がありました。大きく揺れています。」の放送を聞いて机の下にもぐったようです。ここまではいつも通りの行動ですのでよく身についています。
 約1分後の避難行動を開始する放送が「揺れがおさまりましたが、階段にひび割れを確認しました。2階にいる人は、図書室からの非常階段を使って運動場へ避難しましょう。1階にいる人は…(略)」というものでした。運動場から見守っていますと、2階にいた子どもたちは慌てず整然と階段を降りてきました。
 運動場の避難場所に集合したところで人数を確認した後に尋ねてみると、子どもたちは「放送で、非常階段を通るように言ってたから」と答えていました。指示の言葉をきちんと聞き取れていたようです。今回の訓練では、子どもたちが聞くことの大切さを実感できたのではないかと思っています。
  

2021年9月1日(水)
2学期がスタートしました!

 16人の子どもたちが元気な様子で勢揃いしました。大なり小なり「まだまだ夏休みが続けばいいのになあ」という気持ちを持っている子は多いのかもしれませんが、友だちや先生との久しぶりの顔合わせに笑顔が見られ、はずんだ会話が聞かれました。
 3限目には全校のみんなが旧五郷中学校の体育館に移動して五郷地区合同運動会に向けてダンスの練習をしました。講師はダンスチーム「M’s」の田畑麻子さんです。
 麻子先生の快活で分かりやすい説明と指示に、子どもたちの動きと集中力はとても夏休み明けの初日とは思えないものでした。
リズムに乗ってテンポよく…、麻子先生に誉めてもらって嬉しそうな子どもたちでした。
 新型コロナウイルス感染拡大防止の「緊急事態宣言」の中で2学期がスタートしました。子どもたちには、感染防止に一層の注意を払うと同時に、残暑による熱中症にも気を付けながら健やかに学校生活を送ってほしいと思っています。
 

2021年7月20日(火)
1学期を健やかに終えて… ~明日から夏休み~

 終業式では、夏休みに向けて「夏休みだからやれること」「夏休みだからやりたいこと」をやって、いい夏休みにしましょうという話をしました。さらに、なによりも交通事故や水の事故にあわないようにしましょうという生徒指導がありました。前者については、「交通ルールを守るのはもちろんだけれども、守っていても事故に巻き込まれることが実際にあります。走っている車や周りの情況にも目を向けるようにしましょう。」。後者については、「海や川へはお家の人や大人の人と一緒に行きます。でも、車に用事があるとかトイレに行くなど、大人の目が届かなくなる時には、泳ぐのをやめて陸に上がりましょう。」という話がありました。
 終業式の後は大掃除。その後は学級の活動。子どもたちが気になるのは、やはり通信簿のことだろうと思います。「けっこう頑張ったから…」とか「テストの点もよかったし…」などと期待をしていたのではないかと思いますし、その反対の思いの子もいたかもしれません。
 集団下校で、みんなが校庭に集まったときには、どの子も明るい表情でした。にぎやかな声が飛び交っていました。きっと通信簿の中身についても納得していたのでしょう。そして、気分はすでに夏休みになっているのかもしれません。
 明日からの42日間を、とにかく安全で健やかに過ごし、いい夏休みにしてて欲しいものです。そして、2学期の始業式の日には、みんなの元気な顔がそろうことを願っています。
  
  

2021年7月16日(金)
日なたに出して 水をやって シカ対策も ~1・2年生のアサガオのお世話~

 1・2年生の6人は、毎日欠かさず、朝と帰りにアサガオのお世話をしています。
 朝は、校舎内の玄関に置いてある鉢を日の当たる外に出します。順調に成長し、きれいに咲いた花をながめ、緑の葉が変わらず元気なのを確かめてから水をやっています。
 実は、本校では、夜中になるとシカがやってきます。外で理科や生活科で花や野菜などを栽培するには、ネットで覆う必要があります。それでも、5月のある朝、ネットが押し下げられて、無残にもインゲンマメの葉が一枚残らず食われていました。6人は、シカ対策のために、帰りには玄関の中に鉢を移すようにしているのです。
 鉢の移動という余分な仕事を、6人は、面倒がらずにいつものルーティーンとしてこなしています。「シカさえ来なければ、手間がかからないのに…」と思いながら6人の行動を見ているのですが、手間をかけている分、アサガオに対するいっそうの愛着がもてたり、世話をする実感が強まったりするといいなあとも思っています。
 友だちの鉢もいっしょに出してあげたり、互いに声を掛け合ったり、友だちのアサガオの開花を喜んだり、自分のも咲いてねと願ったり…、毎日の地道な活動が心の成長にもつながっているなあと感じています。
   
  

2021年7月13日(火)
学年・学級・委員会の発表・お知らせ ~1学期最後の子ども会主催の集会~

 今日は1学期最後の子ども会主催の集会です。中身は、
  ①1・2年生の群読「あした てんきになあれ」
  ②4年生の学習発表「自然災害について」
  ③5・6年生の群読「天地の文(ふみ)」
  ④保健委員会からのお知らせ
 司会の子たちの案内で、トップバッターの1・2年生6人が元気よく正面に並びました。発表するのは「あした てんきになあれ」(松本順子 作/編)の群読です。
 「あめが ふってきた」で始まって、雨の音が、ゆっくりの「ぽつーん ぽつ ぽつ」からだんだん速くなって、最速の「ぽつぽつぽつぽつ」に。声の響きが愉快だったり可愛かったり、思わず笑みがこぼれました。しっかり練習してきた成果でしょう、隣の子と離れていても不安な様子は微塵もなく、どの子も元気で落ち着いた態度でした。子どもたちは、カエルになって、アジサイになって、いろいろな見方で雨の様子をを想像しながら発声しているようでした。
  
 二番手は4年生の3人。映像を見せながら、自然災害について学習したことを発表しました。これまでに同じテーマで壁新聞を作成しているので、3人にとってはさらに理解が深まったことでしょう。自然災害の種類や五郷で起きた水害、公助・共助・自助など、手元のタブレットを使いながらも、かなり解説文を暗記していて、低学年の子たちにも分かるように伝えようという気持ちが伝わってきました。聞き手側の3年生の3人にも役割が用意されていて、一人ひとりが自分の言葉でしっかりと感想を発表していました。
  
 5・6年生は、国語の最初の時間に練習を続けてきた群読を発表しました。題は6年生の教科書にある福沢諭吉の「天地の文」。これは習字手本だったそうです。新しく日本に入ってきた方角や時間など、暮らしの基本のことがらがテンポよく表現されています。5・6年生の4人は、正にテンポよく、息もピッタリで、力強く堂々と発声しました。聴いている子どもたちにとって、その場で意味は分からなくても、その心地よい響きから何か大切なことが表現されていると感じていたように思います。
  
 保健委員会のお知らせは4年生以上の7人で「熱中症にならないために」。「睡眠をとる」「こまめに水分をとる」「帽子をかぶる」それでも「頭痛を感じた時にはすぐに先生に言う」ことを、ポスター付きで伝えてくれました。
  
 最後にレクリエーション「神経衰弱」をしました。トランプではなく、青と赤の1~10のターポリンバッグ(ちょっと厚みと重みのある手のひらサイズの長方形の座布団?)。今日は遊びの紹介程度で短時間でしたが、フロアーのあちこちに離して置けば、めくるたびに動かなくてはならないためかなりの運動になりそうです。
  
 集会終了後の保健委員会の掲示板には、担当の先生から「遊び方を考えるのは君だ!!!」とありました。ターポリンバッグを使ってどんな遊びを思いつくのか、子どもたちの発想が楽しみです。
 今日の集会の、どの子も明るく活動する様子から、連日のこの暑さも元気に乗り切ってくれそうだと感じました。

2021年7月12日(月)
自分の身体と命をまもる ~交通安全教室~

 今日の「交通安全教室」には、熊野警察署から水戸路さんと小原さんに来ていただきました。
 講堂で横断歩道の正しいわたり方について教わり、その後運動場に出て自転車点検と自転車での安全な横断歩道のわたり方について学びました。さらに、再び講堂に戻って「自転車シミュレーション」を使った自転車の安全運転に挑戦しました。

 お巡りさんの「まずは普段通りに横断歩道を渡ってください。」の通り、子どもたちは床に敷かれた横断歩道のシートの上を普段通りにわたりました。その後、お巡りさんから、「右を見て左を見て、もう一度右を見て、自動車が来てなかったらわたりましょう」。「わたる時は手をあげましょう」。「横断歩道の途中でも、左右を見て自動車が来てないか確かめましょう。もし来てたら引き返さないといけません」。「止まってくれたことへのお礼も忘れずに」、これら4つのことを話していただきました。お話を聞く前から、3つの心がけまでは出来ていた子もいましたが、「横断途中での左右の安全確認」だけはどの子も気づいてなかったようです。「信号機のない横断歩道は歩行者優先」となっていますが、だからこそ一層この4つの心がけが大事になっていると思います。
  

 自転車点検箇所の合言葉は「ぶたはしゃべる」。
はブレーキ、はタイヤ、はハンドル、しゃは車体(フレームの状態に加えてサドルの高さとライトの点灯)、べるはそのままベル。これらが適切に作動し、身体に合ったサイズになっておれば「安全な自転車」ということです。
  

 自転車は車道を走ることになっていますが、例外として小学生や老人は歩道を通るようにしてくださいというお話でした。歩行者の人に気を付けながら。しかし、今回は、運動場に描かれた車道と横断歩道で自転車の運転の練習をしました。ここでも、お話の前と後とに乗ってみて乗り方を比較出来るようにしてくれました。横断歩道では、歩行時と同様に自動車が来てないかどうかの左右の確認が大事だということです。さらに、「運転手が人の姿に気付いて、ブレーキをかけてから自動車が停止するのに何m進むと思いますか」というクイズがありました。答えは、時速40㎞の速さでは17mということです。子どもたちの目の前には、横断歩道から少し離れた所にワゴン車を停めていましたが、この場合だと、横断歩道を通り過ぎてしまうということでした。「車は直ぐに止まれない」ということが分かったと思います。
  

 再び講堂に戻ったときには残り時間が少なくなっていて、「自転車シミュレーション」の体験は5・6年生の4人だけになりました。この機械は、自転車を運転する人の左右や後方の確認動作もしっかり認識するという優れもの。5・6年生の子たちの運転には、みんなの注目を浴びているせいもあって、いくつかの事故や危険運転があったようです。しかし、「失敗は気にしなくていいから、いろいろな危険が潜んでいることに気付くことが大事」と、お巡りさんが話してくれました。
  

 子どものふりかえりの発言にあった「早めにブレーキをかけてスピードを落とさないといけないと思いました。」を引いて、お巡りさんが「何事も早めが大事です。出掛ける時も早めに準備して、早めに出発するのがいいです。」「早めにすることで時間に余裕ができると気持ちにも余裕ができて、いろいろな危険に気を付けられるようになります。」と話してくださいました。自転車でも自動車でも、運転する人にとってとても大事な言葉です。
 交通事故でけがをしたり、ましてや取り返しのつかないことなど絶対にあったりしてはなりません。今日の交通安全教室で、交通安全に対する一人ひとりの心がけ、日頃の大人の声かけが大切であるなあと改めて感じました。

2021年7月8日(木)
五郷第一浄水場では地下水を水道水に ~4年生社会科の見学~

 五郷町の水道水は、五郷第一浄水場と五郷第二浄水場の2つの浄水場から配水池を経て各家庭に供給されています。
 今日は、
旧五郷中学校の校舎裏にある五郷第一浄水場へ熊野市水道課の久保さんと橋本さんに来ていただいて、見学をさせていただきました。
 すぐそばを大又川が流れているのですが、ここでは9mほどの深さから地下水をくみ上げて浄化しています。河川水を取水するのとは違い、すでに地層によって「ろ過」されているため、薬品を使った滅菌だけで安全な水になるそうです。ということで、浄化される前の原水と薬品で浄化された後の浄水とが区別できる検査を見せていただきました。見た目には同じ水でも、試薬の粒を入れて溶かすと、原水のほうは何の変化も見られません。一方、浄水のほうはきれいなピンク色になりました。
  
 浄水場のそばの山には、樹木に覆われて見えませんが配水池が設置されています。先日、予め子どもたちは山の中の長い階段を上って行き、柵の外から配水池の外見をながめてきました。浄水場からポンプの力でこの配水池に浄水を送り、ここに貯めておきます。家屋は配水池よりも低いところにあるので、ポンプを使わなくても水道水は送られてきます。だから、高所に配水池があることで、仮に停電が起きても水道水の供給が止まることはないと教わりました。
 久保さんと橋本さんからは、家庭の水の使いみち「ベスト3」の問題を出してもらい、さらに、浄水場や配水池の規模、配水されている家庭の数についてなどいくつもの質問に答えていただきました。
 また、浄水場や配水池の役割とは別に、水道水が各家庭に送られるまでに水漏れを起こしていては大変だということで、「漏水探知機」を使って水の流れを聞き取りながら漏水がないか調べていることも教わりました。そして、実際に「漏水探知機」を使わせていただきました。
  
 久保さんから、節水の大切さのについてもお話していただきましたが、子どもたちの節水に対する意識は、今後の生活の中でかなりアップしてくると思います。
  

2021年7月7日(水)
「がんばれ!山梨県」「がんばれ!岐阜県」 ~三重とこわか国体・三重とこわか大会応援のぼり旗~

 今日、玄関に顔をそろえたのが、4年生と5・6年生が作成した「三重とこわか国体・三重とこわか大会応援のぼり旗」です。
 4年生が取り組んだのは山梨県選手団を応援するのぼり旗。
インターネットで検索して、山梨県といえば、日本一の山♪「富士山」。あの富士山は山梨県の山なのだと知ったわけです。ほかにも何があるかなと探してみたところ、ブドウや桃に出会い、これらを題材にすることにしました。
 まずは、富士山をドーンと描いて、次に、富士山にお似合いのお日様を。そして、2種類のブドウと桃を加えましょうという構図になったようです。
  
 一方、5・6年生のほうは、お隣の岐阜県です。こちらもインターネットの検索から、題材を「長良川の鵜飼い」と「白川郷の合掌造り」に決定。
 三重県をも流域とする長良川が大胆なタッチで背景を占め、潜る鵜とアユをゲットした鵜がかわいく描かれています。合掌造りには雪を積もらせています。「まんが日本昔話」のテーマソングが聞こえてきそうな、やわらかいタッチで仕上げています。
  
 9月の下旬には、全校児童で熊野市で開催される「成年女子ソフトボール」の試合を観戦する予定になっています。今回の応援のぼり旗の作成が、子どもたちにとって、遠方から熊野市を訪れてくれることに喜びを感じたり、他県の選手団も応援したいという気持ちを育んだり、…。そういうことにつながることも期待したいと思います。

2021年7月6日(火)
「どの葉がいいかな」 ~「三ツ口山環境学習」で葉の採集・押し葉活動~

 昨年度はコロナ禍で中止した「三ツ口山環境学習」でしたが、今年度は、3・4年生の総合的な学習の時間の活動として本日の2・3限目に実施することができました。
 いろいろな樹木の葉を採集して、これを「押し葉」にします。さらに、出来上がった押し葉を使って工作しようという計画です。子どもたちが広葉樹林で楽しむことで、山の環境に関心を持ち、大切にしたいという気持ちが育まれることが学習のねらいです。
 はじめに、長年にわたりお世話をいただき、三ツ口山を所有して広葉樹林を育てている辻本力太郎さんからお話を聞かせていただきました。子どもたちはどの草木にも名前がついていることを当たり前のことだと思っているだろうが、植物の命名や分類に多大な功績を残した人物を知ることも必要だと、「植物学の父」といわれる牧野富太郎氏について話をしてくれました。
 お話の後はいよいよ採集活動。子どもたちは、はさみをお借りして、辻本さんの「新種を見つけたら、自分の名前がつくからしっかり探しておいで。」の言葉でレッツゴー。
 トチ、カエデ、サクラ、ヨモギ、フキ、シダ…。木の葉も草も、手当たり次第に切りとっては袋に入れていました。葉の大きさや形、色、硬さ…を、目で、手で感じとり、いろいろなことを考えながら楽しそうに動き回っていました。
 採集の後には、辻本さんのご厚意で、三ツ口山にたくさん生息している「アマチャ」を使った甘茶をいただきました。子どもたちは、砂糖とはちがった自然の甘さを味わいました.
 

 帰校して、さっそく葉を広げて陽に当てて、ついている虫を追い出しました。
 午後の授業で、押し葉作業にとりかかりました。新聞紙に葉を一枚一枚ていねいに広げて次々に重ね合わせ、最後にしっかりと重しでおさえました。今日の活動はこれで終了です。
 「昔の子は、山も遊び場にして駆け回ってたけどなあ…。」と聞くことがあります。私にも、友だちと山に入って「秘密基地」を作った思い出があります。山で楽しんだ経験があって、はじめて広葉樹林のよさや自然環境の大切さを感じることができます。今回の活動がベースになって環境学習が進めれればと思います。

2021年7月2日(金)
「みんな、コロナに負けませんように」 ~七夕の笹飾り 短冊にお願いを

 来週7日の「七夕さま」を前に、玄関で横倒しにした竹笹に短冊を結わえ付けました。
 「はやく かんじが おぼえられますように。」や「かけざんが ぜんぶ言えますように。」のような学習系。「足が周東くらい速くなれますように」や「とびばこがうまくなりますように」のようなスポーツ系。ほのぼの系では、「じてんしゃで ゆうこせんせいのいえに いけますように。」や「ひとりで ねれるようになれますように。そしたら、2だんベッドがほしいです。」、「この世界から、おばけがきえますように。」など。大人になったら系は「大金持ちになれますように。」。「みんな コロナに負けませんように。」や「ころながおわって ばぁばとじぃじのいえで あそべますように。」、「はやく かがわに いけますように。」などのようなコロナ禍での願いもいくつかありました。
 どの短冊を読んでも、その子の普段の様子が思い浮かんできます。文字からも気持ちが伝わってきます。お願いごとに「らしいなあ」とか、「ちょっと意外かなあ」などと思いながら、自然と笑みがこぼれたり、優しい気分や応援したい気分になったりします。
 「わたし、七夕が好きなんです。」と話された先生がいます。きっと、この「短冊のお願いごと」に出会えることが好きな理由の一つなのだろうなあと思いました。自分の楽しみだけでなく、みんなのためのお願いもされていて、「短冊のお願いごと」っていいものですね。
 来週、飾り付けが完成したら、立ち上げようと思います。

 

2021年6月19日(土)
力を出し切って! ~スポーツテスト屋内体育館編~

 先週の9日(水)はスポーツテスト屋外運動場編で、50m走とソフトボール投げの測定を行いました。
 土曜授業の今日は、屋内体育館編です。全校児童が雨の中、徒歩で旧五郷中学校体育館に移動しました。残念ながら本校の講堂は縦方向に17mしかなく、20mシャトルランは行えません。4つの縦割り班に分かれて、5種目のテストに挑みました。
【反復横跳び】
 タタッタタッ、タタッタタッ、タタッタタッ….スピーディーにリズミカルに左右にステップを続けます。一人ずつですから、前の子に焦らされることもなければ勢いづけられることもありません。友だちの結果の回数を意識しつつ、どの子も自分自身のペースでやり遂げていました。

【立ち幅跳び】
 腕を振って、勢いを付けて、ジャンプ!力いっぱい跳んだのだけれども、方向が少し斜めになっていたために測定値が下がっってしまったなあという子もいました。顔つきにはどの子も力が入っていて、気持ちの上では実際よりもさらに1mほど前方に着地していたようです。

【上体起こし】
 膝を曲げた脚を友だちに固定してもらって、両腕は前で交差させて胸につけます。その姿勢を維持しながら、起こしては後ろに倒し、倒してはまた起こすの腹筋運動。30秒間、あまりペースを落とさずにやり切る子もいれば、力を使い果たして最後は起き上がれなくなる子もいました。

【長座体前屈】
 大人の場合は、息を吐きながらじわーっと体を前に倒していくのがいいように思うのですが、子どもたちは体が柔らかいので、上体を一気に倒して“テーブル”(計測器)を押し進めます。布団腰を二つ折りにするように曲がる子もいて、その柔軟性が羨ましく思えました。

【握力】
 手に意識を集中させて、ギューッと力を入れます。手だけではなく、顔にも力が入っている子もいました。以前勤めた学校では、全身に力がみなぎり、前かがみになって「うーん」と顔を真っ赤にして力む子がいましたが、そこまでの子はいませんでした。

【シャトルラン】
 先に4~6年生が行いました。「ドレミ…♪」のテンポに合わせて徐々にスピードアップしていました。続いて、1~3年生。最後の一人になった3年生の子に、みんなの大きな声援が沸き起こり、「ドレミ…♪」が本人の耳に届いているか心配になるほどでした。

 今後、一人ひとりが自分の各種目の記録を手にしますが、得意な種目をさらにアップして、苦手だなあと思う種目をほんの少しでも向上するように意識してくれるといいがなあと思います。そのためには、体育をはじめ、普段の生活や活動の中で意識させる工夫や声掛けが有効なのだと思います。

2021年6月11日(金)
なぞときゲーム ~3・4年生の「会社活動」~

 講堂で遊ぶためには、なぞをといて鍵をゲットしなければ…。
 3・4年生の会社活動、全校のみんなへのイベントの第2弾は「ナゾトキカンパニー」が主催するその名も「なぞときゲーム」。
 このゲームでは、お客さんが講堂で遊ぶために謎を解いて鍵をゲットします。グループに分かれて協力して謎を解きます。社長から示された謎は4つ。1つずつクリアーしないと4つめにはたどり着けません。4つめの謎が解けると、ひらがな一文字が浮かび上がります。3つの箱のうち、浮かび上がったひらがなと一致する箱を見つけると、その中に鍵が入っているというルールです。

 4つめの謎が超難問。社長はお客のみんなをかなりハイレベルにとらえていたようです。絵の具の3原色でもかなりのものですが、求められたのは光の3原色の知識。ヒントになるような説明はなく、渡されたプリントの図だけが手がかりですから…。

 どのグループもあきらめることなくよく健闘しましたが、時間切れとなって鍵のありかにたどり着くことはできませんでした。今日の昼休みはこれで終了。
 結果は残念でしたが、なぞときのいろいろな考えを聞くなかで、「そういう発想もあるのか」という出会いから、新しい思考回路が備わった子もいたのではないでしょうか。そして、素晴らしいと思ったのが、社長の謎の解き明かしを聞くときに、お客の誰からも社長に対して不平や不満が出なかったことです。社長が自分たちを楽しませるためにいろいろ準備をしてくれていることがお客さんにしっかりと伝わっていたのでしょう。それと、社長のお客さんに対するレベルの見立てもけっこう合っていたのかもしれません。

 

2021年6月10日(木)
草はないけど、ガスぬきを! ~5・6年生の米作り「草取り」体験学習~

 5・6年生は、4月27日に田植えをして、その後、苗が成長して分けつしていく様子を観察してきました。今日は草取り作業です。
 今日の作業を迎えるまで、畦の草を刈りに行ったり田んぼの様子を見に行ったりしてたのですが、草がまったく生えてこないのです。草ですから生えてくるのを待つのは変な話ですが、不思議でした。周辺の田んぼも同じ様子です。米作り体験のお世話を
いただいている「ふる郷創生実行委員会」の大橋さんのお話でその理由が分かりました。草が生えていないのは、除草剤など人の手によるものではなく、異常気象のせいだということです。異常気象とは言え、これは大変好都合だと思いました。が、それでは、畦の草は刈っても刈ってもまたすぐに伸びてくるのに、なぜ、水が張ってある所には生えないのでしょうか…?疑問はつなげっていきますが、これは今回の学習のテーマではありません。
 草が生えていないのだから草取りをする必要はありません。しかし、草取りをする必要はなくても「草取り機を使う」必要性は大いにあるのです。

 作業の前に、子どもたちは用意していた質問をしました。その中で、大橋さんから、次のような内容のお話を聞かせてもらいました。
「今日の草取り作業が終われば、田に水を入れるのを止めて、田を干し上げます。そうすると、土にはひび割れができてきます。これを『中干し』と言います。その期間は10日ほどです。中干しには二つの目的があります。
 一つ目は、イネの根をしっかりと張らせるということです。水がなくなると、根は水を求めて伸びていくのです。
 二つ目は、このあたりでイネの分けつを止めるということです。仮にこれ以上分けつさせても穂の成長にはつながらないのです。必要以上の分けつを『無効分けつ』といいます。
 草が生えてないのに草取り機を使う必要があるというのは、中干しの一つ目の目的と共通しています。土の中にはガスがたまっていて、このガスは根が伸びるのに悪い影響を与えます。草取り機で土をかき回すのと足を土に次々と踏み入れることで、土の中からガスを出してしまうのです。そうして根が張るのを助けるのです。」
 草取りは必要ないけど、ガスぬきをする必要があるということで、子どもたちは草取り機を手に取り、いよいよイネとイネの間に突入しました。草が生えていないために草取り機の先が土に埋まりやすいようで、埋まる度に少し手前に引いて先を浮き上がらせてはまた勢いよく前に。バシャバシャーッ、バシャバシャーッと何往復も力強く押し進めていました。手伝いに来てくれていた婦人会の方からは「この子たちはスタミナがあるねえ。」 と言ってもらってました。
 田の全体が泥水で覆われたのを合図に作業を終了。
 作業後も、今後の田の世話の説明を聞かせてもらいました。7月20日ごろに穂が出てくる見込みで、その直前には1回きりの害虫駆除が行われるそうです。ドローンで薬を散布するそうです。
 活動の「ふりかえり」では、明るい笑顔から、草取り機のタイプで負担が違ったこと、「楽しかった」や「達成感を味わえた」などの言葉が聞かれました。今回も、子どもたちは、米作りについての知識を習得するとともに、作業の大切さややりがいを感じたことと思います。
  

2021年6月8日(火)
マイシーサーをつくろう! ~生涯学習センターの出前授業による文化体験活動~

 「おにぎり」一つ、「具入りのおにぎり」も一つ、「長いにょろにょろ」が二本、「短いにょろにょろ」も二本。これは、シーサーの身体の部品です。「おにぎり」は頭。「具入りのおにぎり」は胴体。具入りというのは新聞紙を丸めて麻ひもでくくった球の芯が入っているのです。「長いにょろにょろ」は後ろ脚で、「短いにょろにょろ」は前脚です。
 これらの部品を用意する作業はなかなか賑やかでした。子どもたちは「ドン!ドン!」「べタン!べタン!」と、工作板に粘土のかたまりを何度も打ち付けました。粘土を柔らかくするのですが、ストレスの解消もできて、一石二鳥。一方、両手の中で粘土を丸めるときは、形の変化と手触りを味わっているようでした。
 部品の名前の付け方からもわかるように、講師の長船 侍夢(おさふね じむ)先生の説明はとても愉快で分かりやすいものです。しかも、センターのスタッフの方や学校の先生たちがそばにいて助言や励ましをくれるので、子どもたちは安心してのびのびと取り組んでいました。

 部品を接着させるときの手順は、「きずつけて、水つけて、ひっつけて、ギュッ。」。接着面はギザギザにしておいたほうがよくひっつくということで、「きずつけて」ということなのです。
 そもそもシーサーは架空の獣像ですから、これが正解の姿とか、こうでなければいけないというものではないようです。侍夢先生からは、「イヌとネコではどちらが好きですか」と尋ねられて、各自がイヌタイプとネコタイプでイメージを描いて(なかには独自の動物をイメージした子もいましたが)、「マイシーサー」に取り掛かりました。
 顔の部品でも、「ハイチュウ」や「ミニハイチュウ」などの名前が出ます。上下に重ねた厚い唇の上に三角鼻と大きな2つの目玉、さらにその上にまゆ毛で、顔を組み立ててから貼り付ける。これがオーソドックスな方法ですという説明がありましたが、それを取り入れる子もいれば我流でいく子もいました。侍夢先生からはどの子もどの、どのようなやり方も誉めてもらっていました。
 シーサーが優しそうに見えたり強そうに見えたりするのは、耳やしっぽの形一つで違ってきます。胴体につける模様をいくつもの渦巻きにするかハートにするかでも全然ちがってきます。とげとげのネックレスやブレスレットをはめると、ましてや、ぎゅんぎゅんのたてがみなどが加わるといかにも魔よけのシーサーになります。
 
今回の「マイシーサーをつくろう!」で、子どもたちは組み立てる前の準備の大切さやしっかり組み立てる(接着させる)ための手法を学びました。そして、何よりも自由な発想で自分の思い描いたように創っていくことの楽しさを味わえたことと思います。とても貴重な体験でした。
  

2021年5月27日(木)
みんなで「星さがしゲーム」 ~3・4年の会社「星さがしカンパニー」主催~
 3・4年生学級には現在4社が会社経営をしています。そのうちの一社「星さがしカンパニー」が昼休みに自分たちの教室に全校のみんなを招いてイベントを開催してくれました。そのイベントの名は会社名通りの「星さがしゲーム」。お客さんは、教室内に隠されている点数付の星を探します。そして、ゲットした星の合計点の一番多い人が優勝です。
 社員からゲームをするにあたっての注意が与えられました。ロッカーや机の中には隠されていないから触ってはいけません。ほかの場所でも動かした物は元に戻しておきましょうというものです。
 スタートと同時にお客さんたちはあちらこちらを探し回ります。読みが当たってゲットすると満足の笑み。読みが外れたら「じゃあこっちだろう」と次のめあての所へ。大きい子も小さい子も条件は同じで、読みと勘だけの勝負でした。会社員も「お客さんの読みをはずせるか」とワクワク感があったようで終始笑顔でした。
 外は雨でしたが、この会社の「星かくしべや」は明るく賑やかでした。
 
 3・4年生学級で進行中の「会社活動」。起業目的が「みんな(クラスまたは全校)をハッピーにさせる」ことであれば、社長一人の会社でも他の会社の社員を兼ねてもOKだそうです。2週間の事業計画で、2週間後に終了して新規に起業するのも、継続して実績を伸ばすのも子どもたちの自由意思で決定。
 今回「星さがしカンパニー」が「星さがしゲーム」をやり遂げたのですから、会社設立当初の目的は達成されたことだと思います。次はどんな会社に生まれ変わってどんな事業をするのか、はたまた別の会社が名乗りを上げてイベントをしてくれるのか。どんなハッピーが待っているのか楽しみです。
2021年5月17日(月)
やさしいことばを使おう! ~2021年度子ども会のめあて~

 1限目に講堂で子ども会主催の集会があり、子ども会の役員から、今年度のめあてが発表されました。
 ○やさしいことばを使おう
 ○なかよく遊ぼう
 ○ろうかやかいだんはしずかに歩こう
 ○自分からげんきよくあいさつをしよう
 続いて、具体的に心がけて欲しいこととして、ドッチビーについて、「ひとの持っているビーを奪い取るのではなくて、『ちょうだい』。そして、『いいよ』と言ってくれたら自分のビーにする」とか、「上手く投げられない子がいても、『どこへ投げとるんやあ』などと言わない」などの呼びかけがありました。ビーを譲ってもらうことについては、実際に役員の子がもらう子役とあげる子役になってやりとりを見せるお手本付きでした。
 これまでにも、子ども会役員の目から見てみんなに気を付けてほしいことが、校庭の「バスケットゴールに上らない」とか「かいだんの手すりをすべらない」などのソフトタッチのポスターで呼び掛けられています。
 子どもたち自身が気づいて、子どもたち自身ができることをして、子どもたち自身が安全・安心、そして豊かに過ごしていってほしいと思います。
 

2021年5月7日(金)
つめよ つめ つめ ♪ ~1・2年生の「茶つみ体験」~
 今日は昼前から予報通りのあいにくの雨。それでも、お世話をいただいた「五郷お茶クラブ」の方が茶の木を切り取ってくれてたので、屋根の下で茶摘みを体験することができました。
 利き手と反対の手で茶の木の持ち、葉の付いた先のほうを自分に向けるように教わりました。子どもたちにとって、艶のある黄緑色をした新しい葉を見分けるのは簡単のようでした。しかし、それらを一気に摘み取ることはできません。1~3枚ほどを摘み取っていくしかありません。ひたすら根気よく摘み取り続けなければなりません。
 中には時として「わしづかみ」の摘み取りや5,6枚のついた枝の摘み取りなど大胆な作法も見られましたが、気持ちは分かります。ゴールが近い方がやる気になれるということで、葉が少なくなるように枝を分けて渡してもらっている子もいました。

 体験のあとは、機械を使った「煎り」と「揉み」の見学です。「煎り」のほうは、炎にあぶられながら回転するドラムの中でたくさんの葉が煎られます。ドラムから出された葉からは湯気が立ち上りました。続く「揉み」では、容器の下の突起の付いた円盤が回転してシワシワクチャクチャにしていきます。揉み終わって変わり果てた葉に「あったかあい」と言いながら触れさせてもらいました。
 乾燥させる機械は、いくつかの引き出しがついた箪笥のような形をしていました。この引き出しに揉み終わった葉を入れて乾かすということで、すでに出来上がって袋に詰めた「お茶っ葉」を見せていただきました。
 
 子どもたちにとっては、やはり機械を使った工程が印象に残ったようです。また、茶摘みは時間のかかる作業だとも感じたと思います。それと、摘み立てのあのきれいな葉をなんでわざわざ黒く焦げたような姿にしてしまうのだろうか?という疑問も持ったかもしれません。

  
2021年5月6日(木)
おおきいいもをたくさんつけてね ~全校でサツマイモの苗の植え付け~

 昼休みの後半の時間を使ってサツマイモの苗を植え付けました。昨年度は「安納芋」でしたが、今年度は「なると金時」です。
 先日、4~6年生が園芸委員会の活動でマルチシートを敷いて(除草と畝作りは職員の手で行いました。)、下級生への伝授のため予行練習をしました。
 縦割り班に分かれて、上級生の子らは下級生の子らに優しい口調で実際に横で植えて見せたりしながらしっかりと伝授していました。上手く植え付けられた下級生の喜びは、上級生の満足感につながったようです。
 苗を立てるといもが大きく育ち、苗を寝かせるといもがたくさん育つそうです。昨年度は「焼きいも集会」をしました。今年度も収穫したいもを使ってみんなが楽しめるような活動を高学年が中心になって企画してくれると思います。あまり手間のかからないサツマイモの栽培ですが、当面は欠かすことなく水やりをすることが大事です。実のなる野菜と違って、土の中にできてくるいもを想像するしかありませんが、葉が茂ることを楽しみに世話を続けていってほしいと思います。
 
  

2021年4月27日(火)
苗が浮いてこないように… ~5・6年生の米作り「田植え」体験学習~

 昨年度はコロナ感染防止の臨時休校で中止になった田植え体験活動でしたが、今年度は予定通りに地域の方々のお世話を戴いて実施することができました。
 予め機械で植えられた苗の並びに合わせて「約3株ずつを一つ一つ丁寧に植えていきましょう。」と説明を受けて、いざ田の中へ。初めての子は泥土のヌルっとした感触に緊張したようでした。足が取られて進みにくいものですが、経験のある子のなかにはしっかりした足運びの子もいました。「苗が浮いてこないようにしっかりと!」と、声を掛け合いながら植えていました。

 田から上がった子どもたちからは「もっとやりたいなあ。」の声も聞かれました。体験のあとは知識を学ぼうということで、水に関わることや肥料のことについて質問しました。
 米作りに欠かせない重要なものの一つが水。昔は水を得ることでいざこざがあったが、大又川からの用水路が整備されてからはそのような心配も無くなったそうです。肥料については、下準備としてすでにまいてくれていることを知りました。
 子どもたちは、次に自分たちにやれることは除草作業だと聞かせてもらって学習体験意欲を高めながら学校に戻ってきました。
 これまでは、米作り体験学習に全校行事として取り組んできましたが、」今年度は5・6年生の社会科や総合的な学習の教材として取り組んでいきます。先日は、田植え前の田の状態を見学しました。今後、本日の田植えから稲刈りまでの期間、地域の方々が行っている田の仕事についても学びを積み上げていきたいと思っています。まずは、本日植え付けた苗がしっかり根付いた様子を確認しに行くことになると思います。
 

2021年4月23日(金)
みんなで楽しみました ~春の遠足・1年生を迎える会~

 学校を出発する時は、わずかですが雨がポツポツと降っていて傘を持参しました。行き先の下北山スポーツ公園についてみると、幸い雨は降っていなくて、地面や芝生は乾いていました。どうも雨雲は海岸線から県境辺りまでで切れていたようです。
 到着してさっそく子ども会主催の「1年生を迎える会」が行われました。役員の5・6年生の4人の説明や進行でテンポよく進められました。また、1年生の4人もこの日のために自己紹介を練習してあり、自分の名前と「五郷小学校の1年生です。」、好きな遊びをみんなに向かってしっかり伝えることができました。
 用意されていたお楽しみのプログラムは、「だるまさんの一日」(「だるまさんが転んだ」のアレンジバージョン)と「いろはにほへと」の2つでした。
 「だるまさんの一日」では、おにさんが「だるまさんがダンスをした!」と言った時にはみんながダンスの格好で静止します。「ご飯を食べた」や「歯磨きをした」などなど、子どもたちの愉快なスタイルがいくつも見られました。
 「いろはにほへと」のほうは、なんとか縄跳びに触れまいとチャレンジしていて、クリアーできた時には拍手が起きていました。
 その後もお弁当の時間をはさんで、アスレチックの建物で遊んだり、鬼ごっこやかくれんぼを楽しんだりしました。
 どの子にも笑顔が見られ、明るく元気に過ごしてくることができました。
  
 

2021年4月20日(火)
ジェスチャーが大事! ~東紀州サテライト出前授業「英会話たいそう」~

 “Ouch!(痛いっ!)”
 三重大学東紀州サテライトの大野先生に来ていただいて3限目は3・4年生が、4限目は1・2年生が外国語活動の出前授業を受けました。
 どちらのクラスでも、大野先生の明るく愉快な指導のもと「英会話たいそう」を楽しみながら学びました。スクリーンに映し出されるお兄さんのジェスチャーを真似ながら発音を練習しました。“Ouch!(痛いっ!)”の練習の場合だと、頭に落下物が当たったシーンで、“Ouch!”と頭に手をやります。大野先生から「ひざだったら?」「おなかは?」と聞かれると、子どもたちはひざやおなかに手を当てて “Ouch!”と言いながらしかめっ面になっていました。
 はじめのうちは動きがぎこちなかった子も「英会話たいそう」がすすむにつれ、スピードを上げて繰り返されるにつれ笑顔でノリノリになっていました。出身国を伝えることから普段の会話に使えそうなものまで、いろんな会話を学びました。
 座ったままでの英会話の練習よりも、ジェスチャーと同時のほうが英会話が楽しく身につくようでした。そもそもコミュニケーションの練習ですから、会話だけでなくジェスチャーによって相手によりよく伝えられる練習ということのようです。

 1・2年生                3・4年生
     

2021年4月13日(火)
わたしたちがリーダーです ~子ども会の役員紹介・たてわり班の顔合わせ~

 1限目に集会が行われ、子ども会役員の自己紹介がありました。
 6年生の2人が会長と副会長に、5年生の2人が書記にそれぞれ就任しました。就任のあいさつでは、「私は、笑顔あふれる学校にしたいです。」や「笑顔あふれる学校にしたいです。」などと抱負が語られました。
 続いて、たてわり班の顔合わせ。班長から順に中心に自己紹介。今日のところは、掃除担当区域の確認まで。
子どもたちは新鮮な気持ちを持ちながら一緒に活動していくことに意欲を高めていました。

 

2021年4月7日(水)
「にゅうがく おめでとう」 ~令和3年度入学式~

 4人のかわいい元気な1年生が入学しました。
 担任の先生から名前を呼ばれると、どの子も元気な声で「はい」と返事をして立ちました。笑顔の子も、少し緊張気味な子も、しっかり前を見て目は輝いていました。
 明日から毎日健やかに登校して、少しずついろいろな力を身につけていってほしいと思います。4人のみなさん、張り切っていきましょう!

 

2021年4月6日(火)
パワーアップしてスタート ~令和3年度1学期の始業式

 始業式には、転入生の2人が加わって12人が勢ぞろいしました。明日の入学式で4人の1年生を迎えると全校児童が16人となります。昨年度の12人に比べて4人増ですが、割合で比較すると1.3倍です。かなりのパワーアップです。子どもたちの表情にも、新しい学年に臨む意気込みと新しい仲間を迎えた喜びが見て取れました。
 子どもたちには、自分のいいところを伸ばし、よくないところは減らして、もっともっと好きな自分になってもらいたいと思います。
そして、いいことは増やして、嫌なことはなくしていくことで、五郷小のさらにいい伝統を創っていってくれることを願います。

information

熊野市立五郷小学校

〒519-4673
三重県熊野市五郷町寺谷1123
TEL.0597-83-0022